ジャパンカップ前日
......もう朝か......
起きた。いつも通りの朝。大学の講義は既に終わっている。
今日も自主休講という学生の権利を知らないうちに行使したようだ。
......気配。
「あ!やっと起きた!!」
声の方を向く。
そこには一人の少女が立っていた。
背丈からして小学校高学年か中学生くらい。ピンクの髪に派手目な服装。
まるでアニメからそのまま出てきたような姿だった。
「......誰?」
それこそアニメのような展開に困惑しながらも問う。
「私はなる!彩瀬なる!」
......なる?某ラブコメ漫画のメインヒロインと同じ名前だ。でも......成瀬川なるではなく彩瀬なる?
一体どうなってるんだ?ていうか誰?
え、でもかわいくない?いや、いかん、僕には日奈森あむちゃんが......あれ、違う。嫁、天宮りずむちゃんに変えたんだっけ。
思考を巡らせる。
その姿が彼女にはフリーズしてるようにしか見えなかったらしい。
「あのー......」
「あ、ごめん。元カノのこと考えてた」
「え?」
「HAHAHA」
適当に笑ってごまかす。
「......それじゃあ、私たち、失恋仲間ってところですね」
「え?あ、いや僕のは失恋っていうかなんていうか......」
「元気出せ〜」
そう言って僕の肩を叩く。
女の子のボディタッチの敏感な性感体ボディは自分の身長が彼女とそう変わらないことに感謝した。性感体ボディって意味重複してない?ルー大柴風に言うと性感ボディボディ。
〜続く〜